当店では完成車の販売もしております。
お客様とご相談のうえ、ご希望のパーツを組みつけての販売です。
下記は長距離快速用として組んだ1台です。
オーダーご検討の参考となれば幸いです。
使用したフレームはモデル名:Club Modelです。
クラブモデルはイギリスを起源とする車種で、ロード的フレームにマッドガードの装着ができるよう、前後エンドとブリッジに取付穴を装備したモデルです。 また、バックはサドルバックをメインに使い、フロントバックやフロントキャリヤはなし、または使うとしても小型のバックとするのが一般的です。 日本のツーリングは長らくランドナー・スポルティフが主流だったため、クラブモデルは目立たぬ存在でしたが、近年はロードとツーリングバイクの兼用ができる車種として注目をあつめています。
パイプは標準仕様であるReynolds/レイノルズ631メインチューブ・525シート&チェンステーでのオーダーです。フォークも標準のReynolds R フォーク、曲がり具合がとても気に入っています!
ブロック体 BOB JACKSONロゴ。 イタ車と違いイギリス車のロゴはシンプルなのが特徴です。
Bob Jacksonではブロック体ロゴはステンシルを使った塗装吹きつけによる文字ですので、ロゴの色は多数の指定色から選べます。
ご希望で筆記体ロゴも選べますが、こちらは一般的なクリアー下のステッカー文字で白、黒、
赤、黄色から選べます。
下ブリッジの泥除け装着用ネジ。泥除け装着画像は後日追加します。
リアブレーキワイヤー内臓処理、内部がアウター受け状になっていて、汗や雨が
内側に入り込みにくい構造になっています。内部に細パイプを通してあるのでワイヤー交換も簡単です。
フレームを組む際は、必要に応じてBBやヘッド、その他へ事前作業をおこないます。
その後、取付けパーツ各部への給油やグリス塗布を入念におこないながら組み付けます。
ワイヤー末端のハンダ処理。これをやる事でワイヤーがばらけず寿命が全然違って
くるのですが、手間がかかるので今はやるお店は少ないですね。当店で完成車組立てをご依頼の場合はここまでおこ
ないます。
パーツはカンパのVeloce/ベローチェがメインです。Veloceは上位グレードと比べると質感や構造など見劣りする部分はありますが、私個人的には10速で充分だと思いますし、こと変速操作感に関しては上位モデルに比べて僅かな違いしか感じる事はできませんでした。
(ただ、ブレーキ本体だけはカンパの上級グレードに比べてタッチがスポンジーに感じます。しかし、効き自体は決して悪くありません)
Veloceの消耗パーツはカンパでは安価ですし、2011年から価格が大幅に下がりコストパフォーマンスは抜群ですので、実用カンパとしてお勧めです。
ホイールは、ハブ:2006年コーラス32H、リム:マヴィックOpen Pro, スポーク:DT2.0-1.8、
日東177ハンドル&クリステム。177はハンドル上部が後方に1cmくらいセットバックしたハンドルで、とても使いやすいです。
ステムは30年以上前に使っていた日東クリステムを装着してみました。
乗り味: このフレームは通常のロードに比べてジオメトリーを若干緩めにしてあります。
そのため、高速度域での安定性を重視するロードバイクでは、時速20~30kmくらいのツーリング速度では若干安定性に欠ける傾向があるのですが、このモデルはツーリング速度域からバランスよく安定しています。
純ロードのような軽快感や旋回性はあまり感じられませんが、しなやかでスムーズな走行感が気持ちよいです。
ロードをF1にたとえるなら、このモデルはGTカーといった乗り味です。 そのため、普段乗りやのんびりツーリングからブルベなどの長距離快速走行 まで、ロード以上に幅広い用途に使える車種となっています。
価格は今回ご紹介の車体と一部パーツが異なりますが、Club Modelフレームとveloceメインコンポに完組ホイールで25万円くらい(2012年6月現在)から完成車製作可能です。