自分自身の忘備録をかねて手元をはなれていったパーツを掲載しています。
デュラエースAXシリーズのリアディレーラーです。
1970年代後半、デュラエース7200シリーズで性能的にカンパに追いつきはじめたシマノは、
1981年に次作としてAXシリーズを発表しました。
当時、自転車界はパーツに肉抜き加工をほどこした軽量化ブームが終わり、時代は空気抵抗
軽減をめざしたエアロブームが流行しはじめた頃でした。
シマノもその流れに乗り、新時代パーツ群として総力をあげて開発したAXシリーズですが、
整備製の悪さや互換性にとぼしい独自規格の採用など、市場に受けいれられずわずか2年
ほどで生産中止となった大失敗作でした。
しかし、販売的には大失敗作だったAXシリーズですが、今までにない独特のデザインは評価が
高く、のちのカンパ・CレコードシリーズのデザインはかなりAXの影響をうけているようです。
メカニカルでどこかロボット的な造形は、現在のシマノパーツのデザインに引き継がれていると
感じるのは私だけではないように思います。
正式名称:シマノ・デュラエースAX ・RD-7300, キャパシティ28T, 最大使用歯数26T,
公称重量214gでした。