若干のマイナーチェンジをくわえながら基本的には同じデザインで1987年まで続いたカンパの
初代レコードクランク
(画像はスーパーレコードですがレコードとはチェーンリングのデザイン違いだけで他は同一です)
その完成度の高さはもちろんデザインの美しさにおいても高い評価をえて、数々のコピーを生んだ
傑作クランクだったのはご存知のことだと思います。
現在でもクロモリ等のスチールフレームにビンテージカンパを使う場合、まっさきに候補にあがるクランク
ですね。
そのレコードクランク、ごく稀にですが個体差や長年の使用による疲労劣化により、アームのつけ根にヒビが
はいる場合があるようです。
こうなるともうご臨終です、使えません。貴重なビンテージカンパが...怖いですね。
しかし、すこし手をくわえるだけで破損の可能性をおさえる事ができます。
矢印の部分、ここが刃物の刃先のように尖っています。
この尖った部分がストレスポイントになりヒビ割れの原因となるので、この部分にかるくヤスリをかけて
尖りを丸めることにより集中応力が分散されます。ヤスリはなるべく目の細かいものがよいでしょう。
まあ、よほど酷使しないかぎりはあまり神経質になる必要はないかと思いますが、
以上、ちょっとした手間で心配をへらせるライトチューニングでした。